高校を卒業してすぐに美容室で働き始めたときのことです。ふるーい話しですみません。
私が働いていたのは地元からかなり離れたところだったのですが、寮もあってそこから仕事に通っていました。当時は携帯電話もまだない時代で、もちろん自宅に電話も引いていませんでした。そのため、寝坊してしまっても遅刻してしまうことの連絡を入れることすらできない状態でした。とはいっても、私が働いている期間に遅刻したことがあるのは一度だけです。前日に夜更かしをしてしまっていたのかどうかまでは記憶になく覚えていないのですが、かなり熟睡していて誰かに起こされて目が覚めました。
会社の寮ですから、会社がカギを持っているらしく、一番近い先輩が家まで私を起こしに来たのです。起きたらいるはずのない先輩がいてとてもびっくりしました。しかし、あの時起こしに来てくれなかったらお昼過ぎぐらいまで寝ていたかもしれません。すぐさま、用意して仕事に向かいました。今は、携帯電話もありますし、家の電話もあります。寝坊でなくとも、何かのアクシデントで遅刻してしまうような場合にはすぐさま連絡を入れることができます。とにかく、後にも先にも遅刻はその一回だけでしたが、無防備の寝ている姿や部屋の中を見られたことはとても後悔が残ります。部屋はいつでも綺麗にしておくべきだという教訓と、仕事の前日は早く寝るに限るなと強く思いました。遅刻は信用問題になりますから、良い勉強になった出来事だったと思うようにしています。